サンタさんの気持ち
わたしはすごく素敵な親に育ててもらっていたので、サンタさんのことは今でも心のどこかで信じている。絶対にフィンランドには空飛ぶソリがあると思う。
7年前、わたしは大学生になり親元を離れて、クリスマスの日にお手紙を書いておいたのにサンタさんが来ていないことで、ようやく、サンタさんが何かがわかった気がする(だけどまだ認めていない)
小さい時のわたしのサンタさんは、すごくお茶目だった。
うちにあがってコーヒーを飲んだ後のコップを片付けていなくて(今思えばパパが飲んだコーヒーのコップがそのままだっただけ)
朝起きると、サンタさんが出入りした雨戸がすこーしだけ空いてて、(パパとママが演出してくれたはず)
英語が書けなかった私がローマ字で手紙を書いたらローマ字で返事をくれる
そんな素敵なサンタさんが毎年わたしの家に出入りしていた
もう26歳になった私は、会社でサンタさんになりきれない上司たちが頭を抱えているのを見てしまう
どうしよう、もう今週末がクリスマスなのにまだ準備してない
アマゾンに注文してない
娘が欲しいものを教えてくれない
お兄ちゃんが弟にサンタさんのネタバレをしてるけど今年もサンタさんしていいかな
普段ガツガツ仕事をしているおじさんたちが突然悩ましいパパになるのだ
わたしのパパママもこうやって悩んだのかな
2人でこっそりプレゼントを買いに行ったのかな
大人になって気づく、親の偉大さよ
そういえばサンタさんを信じてたわたしは12月はとりわけいい子にしていて、親に叱られると深刻に悩んだのだ
今年は私にもサンタさんこないかな