決めることから解放されたい

最近、もっぱら本の虫状態で、煮物を煮詰める間や洗濯物があと5分で終わりそうという微妙な時間や、プランクしながらなど本を読んでいる。

 

何かに没頭するってとても気持ちが良い。

日常の大体の時間は何かやらなきゃいけないことについて考えたり、感情と向き合ったり。とても忙しい私の心が、私自身であることをすっかり手放して、本の中の出来事や人に思いを寄せるのはとても受動的でとても気楽。

 

そう、育休なんてありがたいご身分で何を疲れたことを言っているんだ。と、ふと自分に問いただしてみると、毎日自分で決めることがとても多いことが原因かなと気づいた。

 

子育てをしていると、今日の気温はどんなもんだから、この服を着せよう。とか、栄養の取れたご飯とか、子供の機嫌を見て出かける時間を決めるとか些細な決め事のまぁ多いこと。

自分の化粧とか身だしなみは、まぁこれでいいか。という雑な決め方が許されるが、なぜか子供、家族についてはそうもいかないのが母親の性だろうか。

そうこうしているうちに、「自分が100%責任を取らなくてはならない、自分の子供について決めること」に疲れてしまい、なんとなく受動的にフワフワと生きてみたい時間が来る。

 

さらに、もともと仕事をしていた身分だと、どうも自分だけ休んで夫に働かせているということを選んだ自分がどうも後ろめたい。この後ろめたさから解放されたくて、自分で決めたわけじゃない世界に行ってみたくなる。

(もちろん理屈として育休は悪ではないのは分かってる。細かくは書かないが私自身の産後の経過がイマイチで医者からの勧めで育休をきちんととることにしているし、そこを後ろめたく思ったら不健康であるが)

 

そんな後ろめたい自分の人生に飲まれそうな時の、別世界に入り込める読書がとても気持ちがいい。

今はビジネス書や自己啓発本はちょっぴりおやすみ。

最近のお気に入りは辻村深月さんの作品。

今年は全作読破したいな